2008-01-01から1年間の記事一覧

「非正規雇用者をどうするか」③

法学部1年 津田遼前回は、非正規雇用者が増加した原因を、時代的背景と政府の規制緩和といった側面から考察した。では、今、こういった問題を解決するため、いかなる政策がとられるべきなのだろうか。今回は、問題解決のため日本政府が取るべき政策の方向性…

「現代の食糧情勢を考える」③

法学部1年 小倉勇磨前回の内容をまとめると、いま必要なのは ?耕作放棄地?担い手問題という2つの日本農業の構造的問題を解決し、その上で?国際競争力の強化を行う、ことです。では以下に具体的な政策を述べさせていただきたいと思います。 まず一点目の耕作…

合同コンテンツ「嘆きからの脱出」

商学部1年 花房勇輝では、長時間労働の解決を阻害している要因と、その解決策について述べていきたい。 <裁量労働制>裁量労働制とは、労働時間の制約を受けず、業績に応じて給与が算定され支払われる形態の労働形態をとる職種に対して適用される制度のこと…

「地方を...どげさする?」③

政治経済学部1年 仲條賢太地方債は地方財政上2つのメリットがあります。第1に、財政運営の効率化です。つまり、地方債発行によって資金調達が可能になれば、その時々の租税収入の変動に左右されることなく、地方公共財を適切なタイミングで計画的に供給す…

「地方を...どげさする?」②

政治経済学部1年 仲條賢太今回は、地方財政の現状分析を行っていきます。 地方自治体が行う支出は、統計上、公共支出全体の約六割を占めています。しかしながら、地方自治多全体の税収は、国と地方を合わせた税収の約四割しかありません。では、全税収のうち…

「現代の食糧情勢を考える」②

法学部1年 小倉勇磨では具体的にはどのように需給逼迫等、食糧安全保障上にリスクが発生しているのでしょうか。それぞれ見ていきましょう。需給逼迫リスク日本の食糧安全保障に対して、現在大きなリスクが発生しているが、そのリスクとは、一次的には食糧価…

「嘆きはどこに」

商学部1年 花房勇輝過酷な競争は、いったいどこで行われているのだろうか。どこの職場で、どこの職種で、どんな雇用形態で・・・。 <長時間労働の限度はどのぐらいか>まずは残業も含めた労働時間の上限、これ以上働いたら危険というのはどのぐらいの労働時…

「非正規雇用者をどうするか」②

法学部1年 津田遼 前回のコンテンツでは、現代の日本社会において、非正規雇用者人口比率が増加しており、これらの人々は1.低賃金、2.不十分な社会保障のため、経済的に不安定な状況のもと生活を送らなければならず、「幸福」を追求する土台にすら立て…

合同コンテンツ「ザ・デイ・アフター」

政治経済学部1年 太田 龍之介 前回は、「働けない人」への保障の不備と、「働く人」に起こる精神的不健康が、我々が満足のいく生活を送る上での生涯になっているとした。今回は、なぜ社会がそのような状態に陥ってしまったのかを考察する。 まず、「働けな…

合同コンテンツ「今日」

教育学部一年 岩本慧 前回の発信では、問題提起を行った。では、その問題を取り巻く現状すなわち「今日」はどうあるのか。以下に述べていく。 前回の発信でも触れたが、現在わが国においては、全世代にわたって低所得者層が拡大している。このような現状が意…

コンテンツ「日本の揺らぐ食卓を護るために」②

法学部1年 加藤洋平前回のコンテンツ第一弾では、世界での食糧需給の逼迫が日本にもたらしているリスクについて現代の時代認識から位置付けて問題提起した。そして、私がこの問題の解決の先に求める理想社会とは、日本に住む個々人が物質的、精神的に豊かさ…

「春の夢」

社会科学部一年 杉山健太祗園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。 ―『平家物語』―春がやってくる。未だ大気は冷気を帯びているが、それは風となりて若草の芳しい香りを人々の心へ届けてくれる。春がくるのだ。太陽の慈愛に満ちた光に照らされた大地が色とり…

合同コンテンツ「レスト・イン・ピース」

政治経済学部1年 太田龍之介「労働」 ①、ほねおりはたらくこと。体力を使用してはたらくこと。 ②、人間が自然に働きかけて生活手段や生産手段を作り出す運動。労働力の具体的発現。 「余暇」 自分の自由に使える、あまった時間。ひま。いとま。 (広辞苑よ…

合同コンテンツ「一昨日」

教育学部1年 岩本慧「生きるってどういうことなんだろうな」先日、長い付き合いのあった友人がこんなことをつぶやいた。私は、その問いに対する普遍的な答えなどあるはずも無く、その問いは生きている限り常に問い続けていかなければならないものであって、…

合同コンテンツ「嘆きの職場」

商学部1年 花房勇輝職場は今、嘆きに包まれている。「心筋梗塞で死亡。毎日夜十一時まで勤務し、休日は月二回しかなかった」(地方公務員)「心肺停止で意識不明。水害や中越地震以来ほとんど休みがなかった」(33歳、測量士)「納期に追われ、長時間労働に…

合同コンテンツ「はじめに」

何のために生きるのかなあ。どうして生きてるのかなぁ。何をすれば生きてるって言うの?昔から映画が好きだった。現実の世界とは違う世界を体験できること。自分が登場人物の立場だった時にどういう行動をとりそうで、どういう行動をとるべきなのか考えるこ…

コンテンツ「非正規雇用者をどうするか」①

法学部1年 津田遼先日、幼馴染の何人かの友人と久しぶりに集まり、盃を交わした。彼らとは小学校から一緒で、中学時代にはよく授業中にイタズラをして共に教務室に送られたり、互いの家に泊まりに行き合ったり、海岸でバーベキューをしたりした仲であり、日…

コンテンツ「現代の食料情勢を考える」①

法学部1年 小倉勇磨最近母がよくぼやく。「食費が高くなった」と。どうやら最近食べ物の値段がどんどん高くなっているみたいだ。どうしてだろう。日本に生まれて18年、食べ物に困ることなんかなかったし、これからもそうだろうと高をくくっていただけに、…

コンテンツ「地方を...どげさする?」①

政治経済学部1年 仲條賢太2007年1月21日、宮崎県で東国原英夫知事が誕生しました。彼の「宮崎をどげんかせんといかん」というフレーズはマスメディアを通じでずいぶん広まり、流行語大賞にも選ばれました。最近では、橋下徹弁護士が大阪府知事に当選しました…

コンテンツ「日本の揺らぐ食卓を護るために」①

法学部1年 加藤洋平去年のクリスマスイブ、2日前に弁論大会を終え、束の間の休日気分を味わっていた私は夜10時に目を覚ます。そして暖かいフライドチキンがあるわけでもなく、お祝いのクリスマスケーキがあるわけでもなく、私は散らかったキッチンの中のカ…

「試練の場」

教育学部1年 岩本慧全国的に寒さもいよいよ厳しくなってくる2月になった。「2月」この単語に対してこのコラムを読む皆さんは何を連想するであろうか。節分・・・立春・・・バレンタイン・・・28日間しかない・・・etc。答えは人の数だけあることだろう。では…

「雄弁会でどう変わったか」

法学部1年 津田遼 「国家、世界のことを本気で議論して自分を高めたい」。そんな気持ちを抱いて今年の春、雄弁会に入会して9ヶ月が経とうとしている。過去9ヶ月間、私は大いに変わった。 大学入学当時、私は将来、政治家、もしくは外務省の官僚となって、…

「セキュリティ、魔法の言葉」

政治経済学部2年 佐古田継太冬休みを利用して、イスラエルとパレスチナへ出かけてきた。イスラエル・パレスチナ問題を、イラク、およびその周辺地域で拡大するイスラーム主義運動の促進要素として位置づけ、現地入りしたわけだが、今回が初の実地調査という…