Contents for Sending Values 「家なき子」

  第六弾「最終回。」

法学部1年 小島 和也 私はこれまで、所与の共同体の中でもとりわけその構成員と最も生活を共にする「家族」というものの崩壊というものに負の価値判断を下してきた。家族の構成員の中でも最も弱い存在、家族の構成員に経済的にも、道義的にも頼らざるを得な…

  第五弾「君よ歌ってくれ 僕に歌ってくれ 忘れない家が、町がここにあるよと。」

法学部1年 小島 和也 序。 前回の第4弾においては地域内に存在する中小企業、伝統産業、学術機関、自治体、そして住民の情報交換、協力によって地域の産業を復活させる産業クラスターについて分析を行った。では現在、国がとっている産業クラスター政策のど…

  第四弾「同情するなら知恵をくれ。」

法学部1年 小島 和也 序。 第3弾において幼児虐待が起こっている根本原因を「地域からの孤立による育児不安」として、地域においての共助関係が無くなってきたのは「都市においての過密、都市への人口流入」が原因であることが判明した。そして、都市におい…

  第三弾:「同情すらしない。」

法学部1年 小島 和也第二弾においては、幼児虐待の解決の方向性としてあくまでも家族内で育児を担保しながら、地域で補助を行ってゆくことを示した。ではどうして幼児虐待が起こってしまうのであろうか、今回はこの原因を分析したく思う。 幼児虐待が起こっ…

  第二弾:家ある子。

法学部1年 小島和也 第一弾においては、幼児虐待によってその後の人間関係を築いて行くことが困難になってしまうということを示した。では、どのような解決の方向性が好ましいのであろうか。その方向として、1つには育児の社会化が挙げられる。これは公共…

  第一弾:家を失った子供たち。

法学部1年 小島和也 朝、目が覚めて朝食をとり、外に出る。木漏れ日が気持ちよくて誰かに挨拶をしたくなる。大学進学に合わせて田舎を離れて東京で下宿しているのだが、それ以来決まっていつもアパートの隣の家のおばあちゃんに出会って挨拶をする。東京で…