2017-06-01から1ヶ月間の記事一覧

"都忘れ" 政治経済学部2年 早川和紀

葉桜の季節が終わった。揺れる川面を眺めていると、薫風が頬を撫でた——気がした。考えてみれば最近、雲の行く末を見ることもなくなってしまった。風の薫りを感じることもなくなってしまった。日々の忙しさの中で、何も見えなくなることがある。何かを置き忘…