2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「新たな夜明け〜日が昇るのは地域から〜」 vol.3「社会的企業発展戦略」

商学部2年 花房勇輝まずは、日本において今後、社会的企業を発展させるという観点に立ち、現在どのようなことが障壁として挙げられるのか、を見ていきたい。 社会的企業が(特に創業当時)苦心するのが、事業資金の確保である。社会的企業は社会貢献を第一の…

「新たな夜明け〜日が昇るのは地域から〜」 vol.2「社会的企業の有用性」

商学部2年 花房勇輝そもそも社会的企業とはなんだろうか?社会的企業という言葉は、活動がさかんなヨーロッパにおいてもその定義はあいまいである。特に近年注目されてきたばかりの日本において、それは顕著である。よって、まずは社会的企業というものの定…

「新たな夜明け〜日が昇るのは地域から〜」 vol.1「地域・コミュニティの危機」

商学部2年 花房勇輝地域が、コミュニティが危機に瀕している。 みなさんはこうお考えになることがないだろうか?昔に比べて、近所の方々との交流がめっきりと減った。 昔は地域全体で子供を育てていたようなものだったのに、今では地域で増える犯罪や少年の…

政策提言――「陽のあたる場所」

教育学部2年 岩本慧本弾では、税制の望ましい形態、そして個人の生活を保障するセーフティネットを構築するための基盤を整備するための政策について述べていく。まず、前弾で述べた所得税などの税制による個人の生活を保障するための最終的政策を挙げ、次に…

現状分析――「陽のあたる方へ」

教育学部2年 岩本慧本章では、我が国における急速な高齢化の進展の現状と、個々人の基本的な生活を保障する公的なセーフティネットの機能不全について分析を進めていく。平成20年度版高齢社会白書によれば、我が国の総人口は、現在、1億2777万人で、前年に比…

「"泥のように"働けますか?」

商学部2年 花房勇輝「泥のように働いてください」 この言葉を投げかけられたら、あなたはどのように感じるだろうか? 言葉通り、"泥のように"働けるだろうか?先日、このような話を聞いた。 とあるIT業界の就活イベントで司会者が、伊藤忠商事の丹羽宇一郎会…

「Rate:0.0005% Currency Transaction Development Levyの有効性」

政治経済学部3年 田邊清敬1.序 FXは周知の通り、外国為替の変動によりさやを抜いたり、各通貨の金利差から生じる、スワップ金利の配当を得たりする、金融取引である。日本においても、一昔前からFXブームが巻き起こり、私自身、資金委託されFXを開始してか…

「陽のあたる坂道」問題提起――「仄暗い場所から」

教育学部2年 岩本慧われわれの生きる日本社会はどのような状態にあるか。個々人の多様な価値観・ライフスタイルが受容されうる成熟化社会の様相を呈しているといえる。戦後の日本社会は、企業・行政・経済・教育・人々の意識や価値観まで、あらゆる面におい…

「Dead Man Working」 vol.3「〜どんな産業を育成すべきか〜」

教育学部一年 岡田想前回のコンテンツで地方産業創出の前段階として必要な企業家・人材育成について述べた。実際に地方で産業を創出する場合にどのような産業がふさわしいのかを考察していきたい。 まず考えられるのが「医療・福祉関連分野」である。人口に…

「Dead Man Working」 vol.2「〜地方での産業創出以前に〜」

教育学部一年 岡田想前回の「現代日本の貧困者」の回の最後で予告した通り、今回は地方での産業の創出・育成のために必要な過渡的政策について論じたいと思う。その前に、前回私が述べたことの要約をしておきたい。 今、日本にはワーキングプアと呼ばれる人…

「Dead Man Working」 vol.1「現代日本の貧困者」

教育学部一年 岡田想ヒト、モノ、カネの世界的移動が活発化したグローバリゼーションの影響で日本に海外から低価格の商品が大量輸入されるようになり、日本企業は世界的な競争の波にさらされている。さらに、バブル崩壊後の長期的な不況の中、政府が国際競争…