2017-01-01から1年間の記事一覧

"沖縄という土地で" 教育学部1年 中路将伍

私は今まで沖縄という土地を行ったことがありませんでした。それこそメディア通じてしか沖縄を知らなかったのです。私は今回の機会を活かし、生の現実を見たいと思い遊説に参加しました。 今回の遊説の主題は基地問題であります。私の住んでいる地域には基地…

"戦いを終えて" 政治経済学部1年 村主太

1か月ほど前、私は東京都議会議員選挙の候補者を微力ながらお手伝いしてきた。前日の夜に「明日6時半に駅頭に」と言われ、遅れてはいけないと思い目覚ましを3個セット。朝、5時けたたましい音で目が覚める。眠い目を擦りながら隣の区の駅に到着。大声で…

"D&S" 社会科学部4年 王威

初めてテレビで見た弁論大会は私たちの学生弁論大会ではなく、外国人弁論大会でした。観客席がほぼ全部埋められて、審査員は7人もいて、地上波での放送も許された。学生弁論大会にはありえない人気ぶりでした、実にうらやまし。 二時間のテレビ番組で、19人…

"都忘れ" 政治経済学部2年 早川和紀

葉桜の季節が終わった。揺れる川面を眺めていると、薫風が頬を撫でた——気がした。考えてみれば最近、雲の行く末を見ることもなくなってしまった。風の薫りを感じることもなくなってしまった。日々の忙しさの中で、何も見えなくなることがある。何かを置き忘…

"Bump It " 政治経済学部3年 宇佐美皓子

土埃が舞う中、車は走り続けた。 空港から2時間、いつ人を轢き殺してもおかしくないスピードにも慣れた頃、そこにはまさに私が待ち望んでいた光景が広がっていた。 雑多に立ち並ぶ屋台。わらやレンガ造りの家々。ヒジャブをまとった女性たち。木陰でぼーっと…

「嫉妬」 商学部一年 堀川友良

総会の時期には東京大学、京都大学の入試合格発表があるだろう。そして、東北大学や一橋大学などの国公立大学の結果も出ているだろう。私の母校埼玉県立浦和高校は浪人が多いことで有名である。それゆえ高校時代の多くの同級生が今年も受験に臨むだろう。冒…

「それでも生きるために」 法学部三年 野村宇宙

生の意味について考えたことがあるだろうか。 我々はどこから来て、何者で、どこへ行くのだろうかと。きっと、誰しも一度は苦しめられた問いだろう。 自分は何のために生きているのだろうか。人間の生には一体何の意味があるのだろうか。この問いに対してそ…

「不合理だらけの世の中で」 文学部二年 杉田純

2020年の東京オリンピックに向け、屋内喫煙が全面禁止されそうな見込みだ。居酒屋でさえもその例外ではなく、喫煙可能なスペースに比例して喫煙者の人権は次々に縮小させられている。 もっとも、煙草は緩やかな殺人兵器であると言われてしまえばその通りなの…