2006-08-01から1ヶ月間の記事一覧

  第四弾:空虚は充足へ

法学部2年 杉田壮 前回、社会背景としてコミュニティの概念の変容を述べてきたが、それでは実際に空虚感が生じてしまう原因、そして現状を分析しながら今回はその解決策を探っていく。 なぜ? 現代における自己確認型犯罪、非行などが生じてしまう根本原因…

 第四弾:これからのために

政治経済学部1年 佐藤有希子今回は、これまでの分析をふまえて、政策提言をしていきます。 これまで、ワーキングプアにとどまらざるを得ない最大の原因は企業の雇用の流動化を進めるための人件費削減志向にあり、非正規雇用と正社員の雇用形態の二極化が進…

Epic       (単独コラム) 

政治経済学部一年 佐古田 継太 先日、友人の勧めで「Epic2004」というフラッシュを観た。このフラッシュは2004年11月に「Convergence Chaser」、「Snarkmarket」「Jason Kottke's popular blog」という3つのブログでインターネット上に公開されたものだ。ち…

 第四弾:政策論

政治経済学部二年 佐々木哲平 前回までのコンテンツでは地域コミュニティの重要性ならびにどのようなコミュニティを志向すべきかを述べてきた。この第四弾ではコミュニティ復興の為の政策の方向性を提示したく思う。 非都市部地域における指針 まず、コミュ…

  第四弾「同情するなら知恵をくれ。」

法学部1年 小島 和也 序。 第3弾において幼児虐待が起こっている根本原因を「地域からの孤立による育児不安」として、地域においての共助関係が無くなってきたのは「都市においての過密、都市への人口流入」が原因であることが判明した。そして、都市におい…

 第四弾:オーナーシップ・参加型開発の現状

国際教養学部2年 鶴渕鉄平 序 前回は、貧困層の生活改善のために、自助努力の重視と適切な評価・助言に基づく発展戦略が必要であることを導き出した。今回は、その戦略の在り方を考察するために、オーナーシップ・参加型開発という、解決方向性に沿う理念で…

  第三弾:市民連帯に基づく現在の取り組みと問題点

政治経済学部2年 山田麻未 これまで、派遣労働者の増加、格差拡大はリスクの個人化そして新自由主義的な現在の改革にあると指摘して参りました。「20年遅れのサッチャリズム」とも言われる現在の一連の改革ですが、そのサッチャリズムは、所得格差の拡大…

 第三弾:社会保障からのアプローチ

政治経済学部1年 佐藤有希子 第二弾において能力開発機会の提供主体は政府がやるべきであるとのべました。 政府による能力開発事業は、社会保障制度と密接に絡み合っています。と申しますのも職業能力開発事業が社会保障制度の中にある雇用保険制度に含まれ…

  第三弾:「同情すらしない。」

法学部1年 小島 和也第二弾においては、幼児虐待の解決の方向性としてあくまでも家族内で育児を担保しながら、地域で補助を行ってゆくことを示した。ではどうして幼児虐待が起こってしまうのであろうか、今回はこの原因を分析したく思う。 幼児虐待が起こっ…

  第三弾:コミュニティのあり方、コミュニティの概念

法学部2年 杉田壮 前回、人間関係の希薄化の原因を都市化に伴うコミュニティの変化にあることを述べたが、今回はコミュニティの変動が人々にどのような変化をもたらしたのか。その質的な面、内実について分析していく。 コミュニティに対する考えの違い そ…

 第三弾:資本主義の分析と発展の展望(後半)

国際教養学部2年 鶴渕鉄平 第三弾前半では、世界システム論の枠組みの把握と、サブ・サハラ・アフリカの現状と理論との整合性について検証した。その結果、世界システム論は、サブ・サハラ・アフリカの現状を資本主義を中心とした観点から把握するものとし…

 第三弾:地域社会の方向性

政治経済学部二年 佐々木哲平 前回、地域社会が個々人の社会化に重要な役割を果たすというところまで行き着いた。しかしながら、いうまでもなくこれまでの地域共同体なるものは崩壊してしまっているし、地域住民が積極的に近所付合いや教育に参加していると…

 第三弾:資本主義の分析と発展の展望

国際教養学部2年 鶴渕鉄平 第二弾で見たように、世界には不平等な世界貿易構造が存在している。そして、そのために、サブ・サハラ・アフリカの貧困層は、貧困状態から逃れられずにいた。では、貧困改善のために、この不平等構造を改善し、アフリカの経済発…

  第二弾(下):都市化に伴うコミュニティの動態②(ライフスタイルとコミュニティ)

前回コンテンツ第2弾の上で述べた人間関係の希薄化はなぜ進んだのか。今回はその原因に挙げられる共同体の変動を日本社会の都市化を考察しながらふれていく*1。 1960年代〜都市化の時代 この時期における都市化とは、主に農村から都市への人口の集中を…

 第二弾:労働環境からのアプローチ

政治経済学部1年 佐藤有希子 ワーキングプアが改善されない原因とは? 第一弾において述べた、ワーキングプアが改善されない原因とは何でしょうか。 それは大きく、以下のように考えられます。 1能力不足−本人の希望する職業に対し保持している能力が不足し…

  第二弾:家ある子。

法学部1年 小島和也 第一弾においては、幼児虐待によってその後の人間関係を築いて行くことが困難になってしまうということを示した。では、どのような解決の方向性が好ましいのであろうか。その方向として、1つには育児の社会化が挙げられる。これは公共…

  第二弾:リスクの分散の役割を果たしていた中間共同体の機能不全の過程

政治経済学部2年 山田麻実未 ☆中間共同体のリスクヘッジ機能 ○高度成長期〜1990年代 高度成長期から1990年頃まで、私たちの生活において、将来の予測可能性は高くありました。〈教育〉→〈労働〉→〈退職〉という標準的なライフコースがあり、学歴に…

  第二弾(上):都市化に伴うコミュニティの動態①(戦後の犯罪類型)

法学部2年 杉田壮コンテンツ第一弾で述べた、空虚感に悩む人々が一体どのような問題を引き起こしているのか。今回はコンテンツ第2弾の上として戦後の犯罪類型を辿りながら空虚感は人間関係の希薄化から生じていることを述べていく。その上で共同体と人間関…

「かあさん」

政治経済学部一年 柴田 秀並 8月6日、私が関わっているNPO法人子ども広場不登校サポートセンターで、第一回親子セク*1が催されました。その一環として、立川で不登校児のお母様方と話し合いの場が持たれ、私もボランティアとして参加しました。そこでの会…

Contents for Sending Values  共に在る「世界」 第二弾(下):現代にいたる意識の変化②

政治経済学部二年 佐々木哲平 今回のコンテンツ第二弾(下)においては、まず現在の日本がおかれている状況を考察した上で、価値合理性や意味付与の機能を具体的にどこに見出すべきか論じる。 リベラル民主主義 戦後、日本は自由主義・民主主義・個人主義が…

Contents for Sending Values  共に在る「世界」 第二弾(上):現代にいたる意識の変化①

政治経済学部二年 佐々木哲平 コンテンツ第一弾で述べたような現代に至る人々の意識の変化とはいかなるものであろうか。 日本はこれまでの間、近代化の道をひたすら進み続け、21世紀の現代には社会がかなりの程度で成熟化したと言われる。ここではこれまでの…

 第二弾:・サブ・サハラ・アフリカの自由貿易体制への組み込まれ過程

国際教養学部2年 鶴渕鉄平 第一弾においては、サブ・サハラ・アフリカ*1の貧困の継続の原因は、世界経済体制にあると述べた。今回は、この内実を見ていく。 サブ・サハラ・アフリカの貧困とは? そもそも、サブ・サハラ・アフリカにおいて貧困状態に陥って…