雑誌にみる「女性偏差値」

政治経済学部2年 山田麻未
先日、「普段雑誌何読むの?JJ?Ray?CanCam?」と聞かれた。私はそのうちのどれも読んでいなかった・・・というかその三誌の違いも分かっていなかった(後に友人に違いを教わったのだが)。
「大学生のときに何の雑誌を読んでいるかで、その人の十年後の生き方はある程度想像がつく。」と小倉千加子は言うが、これは大げさな表現ではないだろう。

ここで雑誌を、「女性偏差値」を重視するか否かによって大別してみる。女性偏差値とは、それを重視するもの=結婚で階級上層を狙う・「女」として生きる覚悟が自然にできている、軽視するもの=職業志向が強い・男女平等が当たり前、ということだ。


JJ→CLASSY.→VERY、Ray、CanCam、MISS、
non・no→MORE、mina、30ans、
Precious、Domani
AERA

何誌か女性誌を明示してみたが、上のほうが女性偏差値の高い雑誌であると考えられる。
高いところに位置する雑誌は、「モテる」こと、「恋愛勝ち組」になることを強く意識し、「愛されスタイル」を提案している。non・noあたりは、女性偏差値の高低の間を揺らぎ、AERAまでいくと潔い!

そこで思うのが、コンセプトとして「恋愛も、結婚も、住まいづくりも すべてが仕事と同時にできる・・・」と掲げている雑誌があるが、この言葉に表れているように、今女性は、仕事だけ出来てもだめで、同時に女性偏差値が高いことも求められている。
女性が主体的に自由な選択を出来るような風潮はあるが、実際は結婚・出産といったライフコースを送ること、美しくおしゃれであることが求められているのだ。
結局過去から大して変わってはいない。



そして私は、雑誌はPenや散歩の達人を読み、また、「『働きマン』(安野モヨコの漫画)みたいだ。」と同期に言われるのだ・・。